医師国家試験終えて
第114回医師国家試験を受けた皆様お疲れ様でした、そして受かった方おめでとうございます。ギリギリとはいえ受かってたようなので隙自語しようと思います、これから受ける人にも反面教師的な感じで参考になれば幸いです。
ここに書くのは主に時系列順にやっていたことです。教材に関して詳しいことは別記事にまとめますのでそちらをよろしくお願いします。赤字は反省点、青字はいいムーブだったと思う点。大学ごとに境遇が違い自分の経験が誰にも当てはまるとは限らないので背景に軽くまとめておきます。このやり方が万人に通用するなどあるわけないし、他にも優秀な方が沢山立ち回りを書いてくださってるかと思います。あくまで一個人の国試までの流れですよって前提で読んでいただければと思います。
〜背景〜
・使用教材はMEC、QA、medu4は究極マップだけ
・基本一人で勉強、ツイッター眺めて情報収拾してた
・スペックは相当低い、再試もちょいちょいかかってた
・卒業試験はその先生方独自の分野内容といった要素は少なめで立ち回りやすかった
・ポリクリ期間が比較的長い、卒業試験は割とすぐ終わる
(以下常態で、時系列で)
【〜5年終わり】
CBTは合格点ギリギリで通過。にも関わらず秋まで1ミリも国試の勉強はやっていなかった。ポリクリの質問は全部わかりません一辺倒。自分の大学は6年の秋に卒業試験があるのだが、そこまで1年を切ったあたりでポリクリの合間に勉強する同期を見かけるようになったので、自分もきちんと本腰入れようと思い勉強を始めた。MEC臓器別はメジャー小児産婦を完走した状態、その時はまだQB購入してれば無料で見れたQ assistを使ってマイナー科目を進めた。MECでマイナーをきちんと消化したのは耳鼻科と整形くらいだった気がする。小児科は好きな科目ということもあり結構吸収できたが産婦人科は結構あやふやだった。Q assistに関しては12月ごろから進めたが、あまりの素晴らしさにこれ春からやればよかったとアホほど後悔した。一緒に勉強するような友達がいなかったのでこの頃からtwitterで情報収拾していた。
【6年春】
QAが神コンテンツと判明したので課金制になっても継続してやることにした。
メジャーマイナーのQB1周目問題をきちんと1周した。循環器は苦手すぎたのでQAも進めながら復習した。春メックで産婦人科の苦手が浮き彫りとなったのでQA産婦人科を1周した。QAを見た後にMECのテキストを見直したらあやふやなところがかなり解消された。GWくらいに確か公衆衛生のQAが配信になっていたので5月末までを目標に一周。QAのメジャーを進めつつ臓器別の内容をなぞるように確認していた。病院見学とかでも対応できるように救急のmec、QAも一通り見た。QA輸液もこの時期に受講した。
【6年夏】
大事な時期にも関わらず病気してしまう。その上マッチングの準備もあるのでほとんど勉強できなかった。mec症候学を見てあとはQBオンラインをポチポチしていたくらいだった。あとはQA小児科を手薄な分野だけチェック。夏メックや1テコがある頃にはうっすらやった公衆衛生が抜け落ちが多くフルボッコにされた。前期講座の復習の残ったところも慌ててやってた。
【6年秋】
一番時間の使い方を間違えてたと考えられる時期。
ポリクリが長かったのでこの時期もまだ実習の合間に国試勉強する日々が続いた。そのあとは割とすぐ卒業試験やOSCEとかなりタイトなスケジュールだった。卒業試験が割と国試ベースの出題が多かったので前期講座のテキストを見直しつつQBを1周目問題以外も含め全問こなした(放射線と医学概論の範囲以外)。麻酔科のQAがこの頃配信だったのもあり、救急中毒麻酔の範囲は手薄になりがちだと考えここでしっかりやった。卒業試験のあとはMECサマライズメジャーマイナー、QB公衆衛生をこなした。MECサマライズは予想もさることながらだが個人的には病態の説明が吸収しやすくそっちにメリットを感じた。この時期はサマライズほぼ一色の勉強になっていた。サマライズの必要性に関しては毎年物議を呼ぶらしいので、別記事にでも。必修対策として必修QBもやり始める。秋の終盤にあった第3回のテコム模試のパンリンが8割を超えていて慢心してしまっていたのがのちに悲劇を呼ぶことになる。
【6年冬、年末まで】
ここまで読んでてすでにお気付きの方もいるかもしれないが、そう、この男ここまで一度も回数別3年分をがっちりやってないのである。結果として冬メックで偏差値40が出てしまう(本番なら問題ないラインではあるけど)。ここで自分が読んで見たのが「国試のトリセツ」という著書である。https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758118385/
この本のエラー集のページが非常に良く、受験勉強で陥りがちな失敗を列挙されている。ここのページを読んで確実に過去問演習の不足を感じた私は12月半ばから急ピッチで3年分を進めて年末までに走りきった。3年分の進め方に関してはまた別記事で。11月からやってた必修QBも年末までに完走。圧倒的信頼を置いていたQAが冬季講習を配信するということで不安な教科だけやった。輸液もう一回きちんとやっとこうと思ってQA輸液復習。サマライズはほぼ完全に切って直前に余裕があればさっと眺めるか、くらいに割り切った。この判断をしなかったら多分もっと悲惨な結果になっていた。
【6年直前期】
認知症レベルで忘れる、という話に聞いていた通りひたすら忘却との根比べ。そこで兼ねてからやろうと思っていたmedu4の国試究極mapを視聴。配信が追加されたら即受講するペースで1月半ばには1周してた気がする。回数別2周目、きちんとやると意外に時間がかかる。解説をちゃんと読んで、外れ選択肢をしっかり確認して、鑑別のポイントは文中のこの項目で、みたいなのを延々やってた。不安な事項は前期講座に戻って見直しての繰り返し。必修は1月前半はQBの間違ったところを確認、RB読む、MEC症候学もテキスト読み直す。終盤はQA必修・禁忌が配信になったので受講。必修が本当に弱かった自分は、ほぼほぼこいつのおかげで本番勝てたと思っている。MEC直前予想、LAST MESSAGEはどちらも受講。精神安定剤って意味では結果的に受けてよかったと思う。この二つは1回受講してこの量を残された時間で完璧にするのまあ無理やろって思い3年分と心中する覚悟ですぐそっちに戻った。とにかく予想系は深入りせず3年分と必修対策に全集中した
最後2週間くらいは
・3年分の見直し
・究極マップ周回(結局3周くらいで終わった気がする)
・QA必修禁忌
ほぼほぼこれらの見直しに終始していた。他をやる時間的余裕はなかった。テコ4の結果は50ちょいオーバーくらいで持ち直していたものの必修はスレスレで精神的にかなり追い詰められてた。終盤はメンブレしまくりでなかなか詰め切れなかった部分が多かったと思う。本番は必修はいつもよりいい手応えがあって大丈夫そうだと思ってて、パンリンはまあいつも通りくらいの点数かなって思っていたらみんなパンリン8割くらい取れてたらしく不合格を確信した。蓋開けたらギリギリ受かっててよかった。
さて、反省点とそれに対して相応しいと思われる解答を書いていこうと思います。
・一人で勉強→友達いる人は一緒に勉強した方が間違いなくいいです
・病気で勉強が遅れた→体調管理は国試が終わるまで最重要、新型コロナがあと少し早くに来てたら今年の国試どうなってたかもわからない
・マッチングの準備は案外時間を取られるので余裕を持って勉強を進める。5年のうちに究極マップ見てる人もいたけどそれができるのが理想かもしれない。
・3年分やるのがあまりに遅すぎた→多分いろんな人がいってる気がするけど夏の模試までに1周がベストだと思います。勉強仕上がってきた終盤に「よーし実力確認や!」ってスタンスでやるものではない。
・終わってみれば情報の優先度は圧倒的に 3年分>>サマライズ くらいの感覚だった。せめて秋頃に3年分やればよかった。あくまで終わった後だからこその話だけど
・息抜きする期間はきちんと設ける。自分は遅れを取り戻すために卒業試験後もあまりペースを変えず勉強を続けたが、空回りして直前期かなりしんどかった、あの時期少しは休むべきだった
以上となります。色々と方針間違えてた節があるので皆さんは二の舞ならないように気をつけてください(猛省)。次は教材、予備校のお話をしようかと思います。
質問などはtwitter(@upopomed81)までお願いいたします。