悪戦苦闘

医学部のこととかその先のこととか

手技に対する考え方

研修先には手技をたくさんやらせる病院とそうでもない病院がある。別にどっちがどうとかではないしそういうのは私が言うべきではない。あくまで前者で研修してる身として書いていく。

 

1.手技は準備が8割

 

どの手技にも言えると思う。そしてよく指導医に言われる。手技は実際に手を動かさないと上達しないのはまあ間違い無いとは思われるが、勉強してない人には任せられないよってことをよく言われる。準備というのは患者さんの姿勢とか道具の用意とかも勿論である。CVとかならきちんとフラッシュしてエアを抜く、血が固まって逆血わからなくなるのを防ぐ、道具を使う順に並べておく、など。気をつけるだけでもかかる時間とかは結構変わってくるだろう。

 

2.研修のゴールは手技ができることじゃない

 

ルンバールが入らなくて手を代わってもらった時にオーベンからこのようなコメントをいただいた。確かに手技ができても、救急外来とかだとそのあと看護師さんにきちんと指示できなかったら現場は回らないわけだし意味がない。きちんとラベルが出てるのを確認して、後始末までしてそこで手技ひとセットということに気をつけたい。

 

3.どこまでできるようになればいいのか→救急外来でスムーズに実践できるレベル、あとはCVポート

 

これは言われたことというよりあくまで私の意見です。患者さんに針を刺す場面は外来だったり病棟だったり色々あると思われるがその中でも一番緊張感のある場面は救急外来だろう。勿論他の場面でもちゃんと緊張感を持ってやることは大事だけど。だからあくまで自分は救急外来で自信を持って私がやります!って言ってできるのがその手技のゴールだと考えている。

あと、来年が終わるまでにCVポートきちんとできるようになりたい。単純な難易度で言うとAラインの方が難しいんだろうけど、CVポートには

・エコー手技(ドプラで確認、血管走行と針先を追う)

・穿刺、外筒留置の手技(片手でスムーズにできるか)

カテーテル操作(ガイドワイヤーを死守する、他にも重要になってくる手技は多い)

・留置部のポケット作成、ナート(外科的手技)

っていう4つも要素がある。しかも全部きちんとできないと安定しない。来年放射線科行ったらたくさん経験したい。